フリーランスエンジニアのヘル太郎です。
配当生活目指して会社辞めて1年が経過。
フリーランスやったりコロナあったり株暴落したりと色々あったけど、1年前当時の考えが今も通用するか、今後の忘備録兼ねて振り返ってみようと思います。
セミリタイヤに興味がある人の参考になれば幸いです。

エンジニア以外の仕事
1年前、自分はこんなことを書いた。
毎年の配当収入を株の買付に回す配当再投資に加えて年200万~300万ほど買付を続ければ早くて40代半ば、遅くとも50歳までは資産5000万、年間配当200万を達成できる見込みです(フリーランスに収入の保証なぞありませんが最悪期間工でもやれば生活費を除いた年200万の投資資金は確保可能)
配当セミリタイヤには5000万に達するまで株を買い続けないといけない。エンジニア出来なくなっても生活費節約できて手取りのいい期間工は2~3年短期でやるなら問題ないと思ってた。万年人手不足でいつも募集してるイメージだったし。
が、コロナで各社一斉に募集停止。え、マジで?
自分はフリーランスだから3ヶ月後の仕事がない可能性はいつも考えてる。
エンジニア出来なくなっても職種選ばなければ仕事自体は溢れてると思ったけど、今回のコロナ禍ではバイトすら雇止めにあった。
今までは超売り手市場だったけど今後の求人市場がどうなるか全然分からなくなった。
ロボット化・AI化が加速する予感
記事書いてる5月半ば時点では募集再開したみたいだけど、第二波考えたら人雇うのは慎重にならざるを得ないと思う。
今回の件で、お願いばかりで金を出し渋る政府のやり方がよくわかった。自粛”要請”のくせに休業補償を押し付けられる企業側はマジでたまったもんじゃない(雇用助成金は企業を通して支払いされる)。
先日ターミネーターニューフェイト観た(さすが本家ジェームズキャメロン様、今までのパチもんとはモノが違う)。
劇中、メキシコの自動車工場で従業員がボディ磨きの作業をロボットに代替されてクビにされるシーン。主人公が上司にくってかかる。
「クビにするは君じゃない」(上司)
「ここには3000人の従業員がいる。次は誰?」(主人公)
笑えなーい。
劇中でクビになるのは若いおにいちゃん。でも現実に40、50代で専門技能も知識もない人がこれやられたらどうなのよ?しかも格差社会&敗者復活が難しい日本で。
自分は経営者じゃないけど、また来るかもしれない長期間の休業対策として人件費圧縮なんて容易に想像できる。自動車期間工なんてまさにロボットに代替されそう。ロボットはどれだけ自粛させても金くれなんて言わないよ(油くらいは要求するかも)。
命と仕事どっちをとる?
期間工だけじゃない。
今回どの国でも薬屋さんは営業を許されてた。でも薬剤師ってAIに代替されるのでは?
処方箋通りに薬出すとかルールに従って作動するAIは絶対処方ミスしない(処方内容自体が間違ってない限り)。何より”感染しない”。
実際は規制とかあるからそんな簡単なもんじゃないとは思うけど。
数年の期間と数百万かけて取得した資格をあっさりAIに取られたらたまったもんじゃない。業界団体は絶対に死に物狂いで抵抗する。
政府・自治体・コメンテーターの方々、「命が何より大事」と繰り返し言うけど、是非聞いてみたい。「薬剤師を全てAIに置き換えましょう。そうすれば何より貴重な命を救えます。仕事を失う?命に比べたらたいしことありません。コロナが治まって経済活動が再開すれば(他の仕事を見つけて頂ければ)なんとかなります」と言えるかどうか。
圧倒的な世論の声に押されてハンコ屋はあっさり降伏した(IT担当大臣がハンコ屋とか本当に世界の笑いものになったと思う)。時代遅れかつ非効率の極みだったから反論は全くなかったけど。
あれが未来の自分の業界じゃないと断言できる人は多くはないと思う。
10年後なんてもう知らない
もう10年後にどんな仕事が残ってるかなんて完全な運ゲーになってきた気がする。
チェスよりはるかに複雑な囲碁で人間の天才がAIに勝つのは無理と悟って引退した。複雑な交通システムの中でタクシーやトラックの無人化は無理だって専門家言ってたのにもうアメリカで一部始まった。AIに創造的なことは無理だと言われたのにピカソやベートーヴェンのデータを学習したAIが新しい絵画や音楽を作り始めた(出来はともかくとして)。
最近になって初めて初音ミク聴いたけど、ボーカロイドって音源に人間必要としてないんだよね。作詞・作曲だって売れ筋や検索ワードや再生回数多い曲を学習し続けるAIならいずれ自分でやる。交響曲出来てデスクトップミュージック出来ない理由はないだろうし。
今の自分の仕事だってたぶん10年後は自動化されてると考えておいたほうがいい気がしてる(仕事覚えるのに苦労してるけどピカソやベートーヴェン作るより簡単なのは間違いない)。
10年前、こんな事態は1㍉も想定できなかった。
だから10年後なんて考えるだけ無駄だ(1年先すら想像を超えたのに10年後?アホか)。
計画的に考えるのはもはや不可能だとようやく悟ることが出来ました。
なるようになれとヤケになるわけじゃないけど、何やっていいかわかんないし正解探すだけ無駄だし。
配当セミリタイヤのためには投資は続ける。安定した職業がない以上、これはもう絶対だ。
そうなると稼いだ金で全力投資しつつ、エンジニアスキル生かしたジョブチェンジするしかないんだよなあ。DAIGOもそう言ってるし(もちろんwishしないほう)。
種まきだけはしておきたい。単純労働でもなく土日とか使って出来る仕事。。。なんだ。それ?
少なくともセミリタイヤでプチ稼ぎできるような単純労働はもうロボットにとって代わられる可能性が高いと思う。
世間のみんなはどう感じてるだろう。こんなにビビってるは自分だけなのか。。。
どうでもいい部分
初めてターミネーター観たのは30年くらい前。
あの頃は純粋に楽しめたな。単なるSF映画として。コンピュータが反乱?ああ、ありそうありそう(映画のネタとしては)。
で、30年後の今。
怖い。怖いよ。
出てくる技術がほとんど実現しかかってるものばっかりで怖い。
映画観終わった後になんか不安でちょろっと検索した。
世界的な人工知能ブームを起こした囲碁AIの「AlphaGo」。wikiにこんなこと書いてある。
AlphaGoの開発チームでさえ、AlphaGoがどのように石の配置を評価し次の手を選択しているかを指摘することはできない。
AlphaGoは、これまで常識にない手を数々打ち出している。~中略~。打ち出した手法のいくつかは、各国のプロ棋士によって模倣されて流行の布石・定石となっており、囲碁の考え方に変革を起こしている。
えーと、AIは人間が何千年も思いつかなかった考えを産みだして、それを新しい考えとして人間が取り入れたと。
人間には生み出せない価値をAIが生み出したと。
どんな考えを持つかは作った側も予測できないと。
ターミーネータの世界だとAIが反乱を起こして人類を駆逐し始める。なんでそういう考えを持つに至ったかは人間には理解できない。
なんだかなあ。