こんにちは。ヘル太郎です。
続きです。
うちの仕事じゃないですね~( ̄3 ̄)
契約に入ってないんですよ~( ̄▽ ̄)
〇〇社さんの範囲じゃないですかねぇ(´・∀・`)?
前回記事で プロジェクト全期間を通じて仕事の押し付け合いが蔓延していたと書きました。おかげでこんなセリフがそこかしこ。スケジュールはパンク寸前、管理人の怒りも爆発寸前、いやはや困ったもんです ( ̄~ ̄)。今回はそのあたりのお話。
◆前回記事はこちら↓
SIer 体験記その0: SIer 絶滅作戦開始
SIer 体験記その1: 5ヵ月連続過労死ライン超え
SIer 体験記その2: 僕たちは奴隷じゃない
SIer 体験記その3: 30分でできるわけねーだろがっ!
★諸注意★
仕事の押し付け合いが蔓延

それは、うちの仕事じゃ、ありませーん
(ヾノ・∀・`)チガウヨ?
こんなセリフはどんな仕事でも日常茶飯事、会社間どころか社内の担当同士だってよくやります。が、このプロジェクトでは抜け仕事の規模と量が尋常じゃありませんでした。前回記事で書いた移行設計(超重要)だけではありません。システムの核心部(と管理人は考える)、データベース設計すら抜けていました。他にも利用者拠点の端末設計、ネットワーク設計・・・
多少の抜けならともかく、移行設計やデータベース設計といった規模の抜け仕事が出たら
d(⌒▽⌒)oアウト~~♪
アウトですよ、アウト!もはやどうにもなりません。え、なんでかって?
基本的に抜け仕事は F社 が自力で対処せざるを得ない状況に追い込まれており、
SIer であるF社に自力で問題を解決する人もスキルもなかったから
ということになります。では詳しく詳しく。
SIer でやれ?そんなん無理でーす
SIer 側で対応してください( ・`ω・´)キリッ。
(゜□゜)えっ?
【SIer側で対応してください】
(読み)エスアイアアガワデタイオウシテクダサイ
SIer 側から仕事を振られた下請会社が自分の身を守るために使う反撃用慣用句の一つ。防御用のウチノシゴトジャアリマセンとセットで利用される。管理人も自社復帰後に濫用。
-「ヘル太朗-協力会社から言われたムカついた言葉辞典」より
もうミニにタコ・・じゃなかった耳にタコができるほど聞いてうんざりした言葉です。うちの仕事じゃありませんと双璧をなす言葉で石を投げればこの言葉にあたるってくらい。
なんでそんなことに?それを書くとまたかなりの量になるのでここでは、
下手に作業を請け負ったら顧客の理不尽かつ際限ない要求に付き合う羽目になる。F社はそれをこちらに丸投げしてくるだろう。そんなのは御免だ。
という強烈な不信感が子会社にあったんだろう、とだけ書いておきます。
まあそんな理由で抜け漏れ仕事を手足である子会社に指示(依頼ではなく”指示”)しても子会社はSIer が対処できないことを分かった上で冒頭の返事を返してきます(指示ではなく”依頼”しても結果は一緒ですが・・)

もちろん知ってます
子会社に指示(または依頼)しても拒否される、でも仕事はやらなきゃいけない(SIer にやらない・断るという選択肢はありません。なぜなら「顧客より寄り添う」絶対的価値観だから)。必然的にSIer が自力でやるしかない状況に追い込まれます。でも出来ない。できにゃいのです。。。。。
自力で解決?そんな必要はない!
プロジェクト体制として基本的にSIer であるF社本体は管理・統制業務だけ行い、設計作業は子会社 が担当する 想定で 体制をとっていました。在籍時、出向者である管理人含め社員は4名(課長、先輩、管理人、後輩)で、いずれもクラウドシステムの設計スキルを有していません。設計どころか構築、運用経験も皆無。クラウドシステムに限っていえば全くの初心者集団、ということになります(もちろん講習にいったり独学で勉強はしていますが実務経験ゼロに変わりなし)。
さらにいえば、仮想化基盤はおろか、サーバ、データベースといった重要なシステム構成要素を担当する(またできる)人材を体制に組み込んでいません(ネットワークだけは管理人の専門分野ですが担当として体制に組まれたわけではない)。
だって設計しないし。設計しないのに設計スキル持った人間なんていらんでしょ?
(管理人には1ミリも理解できない考えですが・・・)。

ほんとに?
また、仮に SIer4名にスキルがあったとしても対応できたとは思えません。なぜか?設計なんかよりはるかに重要なお仕事、お客様のお相手 があります。今回でいえば顧客の情報部門ですが、前回記事で書いたパワポ作りを筆頭に 一番大事な設計書を除いた各種資料を作っては情報部門のところに連日お伺い → ダメ出しされてはまた資料を直し→ お伺ってまたダメ出しされての無限ループ。設計書の作成?馬鹿いっちゃあいけません。
システム設計なんぞにかまけてる暇はありません。
( ´・∀・)┌バカイワナイデ
そんなわけで F社の SIer部隊4名に設計能力はなかったわけです。さて、ここで当然の疑問が。
SIer部隊に有識者が一人もいない状態で新システムの導入ができるなどとF社(特に責任者であるF社部長)は本気で考えていたのか?
と突っ込みたくなります。仮に、
●本気でいけると思ってた
→もう逃げるしかありません。インパール作戦をよく勉強しましょう。ひょっとしたらF社部長は無茶口の子孫かもしれません。
●さすがに厳しいと思ってた
→なおさら逃げるしかありません。課長含め担当がどんなに酷い状況に陥っていたか知っていたであろうハズなのに見て見ぬふりをしていたことになり、より質が悪すぎです。
本当のところは分かりません。真相は当人の頭の中にしかないので。事実は 管理人がプロジェクトに参加した2018年3月から 離脱する 2019年3月までの間、SIerに有識者は一人も組み込まれず、管理人が逃げ出し、先輩が倒れ、課長がうつ病で休職した、というだけです