退職の記録

【退職日記22】社内編~エンジニアとして生きるかサラリーマンとして生きるか

こんにちは。ヘル太郎です。先日、元後輩の出産を知りました。同じ職場を過ごした同僚が可愛い赤ちゃんを抱いている姿はなかなかに感慨深いもの。同僚時代は仕事が向いてないと悩んでいた後輩ですが今は幸せそうで何より。変わらないものなど何もないですね。管理人も早く幸せになりたいものであります。

 

体験記は今回で最後になります。SIer としての経験を通じて管理人がどう思い、どうすべきと思ったのか。最後に書いていきます。

 

◆今までの記事はこちら↓
SIer 体験記その0: SIer 絶滅作戦開始
SIer 体験記その1: 5ヵ月連続過労死ライン超え
SIer 体験記その2: 僕たちは奴隷じゃない
SIer 体験記その3: 30分でできるわけねーだろがっ!
SIer 体験記その4: それ、うちの仕事じゃありませんから
SIer 体験記その5:二度と関わりたくない(前編)
SIer 体験記その6:二度と関わりたくない(後編

 

★諸注意★

この連載記事の内容は実体験をもとにしていますが管理人の主観で記載されています。必ずしも事実とは限りませんのでその前提の上お読みください。

 

 

安定なんてあり得ない

安定?今の時代そんなもんあるわけきゃない。
(ヾノ・∀・`)ナイナイ

 

なんでしょう、ここ1~2年ですごくそう思うようになってきました。

日本のお家芸だった家電製品の衰退、大企業東芝の凋落、AIの急速な台頭、国境に壁作るなんて言い出したどこぞの大統領、EU離脱に混沌とする欧州・・・・別に世界情勢とかそんなだいそれたこと言うつもりじゃないですけどね、世の中よう分からんようになってきたな~っと。まあ自分が今まで狭い世界ばかり見てきて外の世界に目を向けてこなかったからそう感じるだけかもしれませんけどね(そう意味では投資はやって良かった)。

この世に変わらないものなんてない、世の中はどんどん変わっていく。そういう思いが強くなってくるとですね、考えちゃうわけですよ。うちの会社大丈夫か?と。

管理人が勤めてた会社は官公庁のとある仕事を安定的に行うために複数の大企業が出資して作った会社です。有難いことに毎年定期的にお仕事貰えてましたね(え、談合?馬鹿言わないでください、ちゃんと入札してますよ。業務の特殊性から他者の参入障壁が高く応札がほぼないのです)。親会社からもシステム開発の仕事をけっこう回してもらってましたし多少の変動はあっても毎年安定的にお金が入ってきました。そう、入ってきちゃってたんですよ。

変化の少ない時代ならそれもいいでしょう。が、今の時代どうなんでしょうね?競争環境にあれば売り上げ・収益をあげようと会社は必死になります。東芝がリスクをとって原発事業の賭けにうって出たのはこのままで会社が立ち行かなくなるという強い危機感からです。パナソニックは社運をかけて車載電池に莫大な投資をしています。TOYOTAは自動運転分野でソフトバンクと手を組みました。富士通、NEC は相次いでリストラを発表しています。日本を代表する大企業群ですら強い危機感から変化を求めてもがいているのです。じゃあ管理人の会社は?

変わらないんですよねー。上記の通り不幸なことに安定的にお金が入ってる仕組みになってしまっていたのです。そりゃ変わるわけがありません。だって変わらなくても食べていけるんですから。管理人だって何もしなくても毎月30万、40万入ってきたら勉強なんてしませんよ(デ○ーズ?私はロイヤルホ○ト以外に用はない!そんなことになりかねない)。例えば本記事で度々登場したクラウド。利用者のコンピュータシステムは急速にクラウド環境に移行していてシステムで飯食ってる人間は遅かれ早かれクラウドと向き合う必要が出てくるのです (ってか世間はとっくにクラウド化だ)。それは管理人の会社も例外ではありません。出向中、管理人は自社の部長達に何度も何度も何度も強く進言しました。クラウド環境に対応できる人材育てないと仕事なくなりますよ?と。管理人はF社出向期にクラウドの設計を行ってきました。素人スタートでしたが自分なりに勉強して有識者に教えを請い顧客との会話を通じて少しは理解したつもりです。一部ではありますが実際に構築もしました。その経験から今のままじゃヤバいから早く手を打てと何度も繰り返し進言してきたつもりだったんですけどね、結局上司達は何もしませんでした(いや、やったのかもしれません。同じ社内にいた管理人が感じられないほどに)。

 

まあ必要性は理解できるけどさ、ヤバいなんて大げさじゃない?別に会社が潰れるわけじゃないんだからさー。

 

なんて当時の上司達が思ってたどうかは知る由もありません。少なくとも管理人が会社を去る時点でシステム運用を飯の種にしている部門に自力でクラウドに対応できる人材が育ってなかったことは確かです(VMware も Hyper-V もVXLANも扱えないでどうやってクラウド運用していく気だろう?そうかオンプレノンクラウド環境一本でやっていく気だな!)

それにです。以前の記事でも書きましたが人材こそ会社の金のなる木なのです。管理人の会社はモノではなくサービスを売っている会社。人材の質がサービスに直結します。乱暴な言い方すれば人売ってるわけですよ。それなのにせっせと自分達で売り物潰してるわけです。人しか売り物ないのに。1㍉も理解できない行動です。なんででしょうね?(´・ω・)(・ω・`)ネー

死にたくない管理人としては残念ながら会社と袂を分かつしかありませんでした。変化しようとしなければこの先生き残れるとは思えない。だから会社を出るしかない。

 

 

何すりゃいいんでしょ?

変化の早いこの時代。次にどんな能力が要求されるのか予想することは困難です。少なくとも管理人にはさっぱりであります。何をどうしていいから分からない。ネットで調べても本を読んでも人によって言ってることバラバラ。仮にやったところで成果が出るとも限らない。そもそも急速に自動化が進む昨今、エンジニアでいられるかどうかすら怪しい。どうすりゃいいんでしょ?(´・∀・`)ワカンナーイ

じゃあ何もしない?それこそもっとあり得ない。世界は常に変わってる。管理人の周りも変わってる(何、自分の周りは変わってない?いえいえ、そんなことはありません。気づかないふりしてるだけですよね?)。周りが変わってるのに自分が変わらなければどうなるのか?置いてかれるだけです。運がよければ。じゃあ悪ければ?さあ、それは自分で考えてみてください。出来れば考える余裕があるうちに。

分からなくてもやるしかない。とりあえずでも何でも。時間の浪費になるかもしれません。でもやるしかない。正解なんて誰にも分からないんだからとりあえずやるしかないんです(管理人はアホなのでそれしか思いつきません。頭のいい人が浦山です。いやホントに)。

かといって極力無駄な努力はしたくありません。どこぞの会社のように頭のおかしい輩に言われるがまま1㍉たりともSEスキルが上がらないパワポ作りに膨大な時間を浪費させられたあげく鬱病になって年を重ねたら使えない45歳以上はもういらんと言われてはたまったものではありませんタイムイズマネーなんて言葉がありますが違います。時間のほうがはるかに貴重です。金はどうとでもなる(かもしれない)ですが、失った時間はどうにもなりません。絶対に。

 

 

学習能力と時間

座して死を待つ?冗談じゃない、そんなのはまっぴらごめんです。変化を求めてやるしか道はないのです(少なくとも管理人は)。かといって我々は社会人。学生じゃあるまいし使える時間は限られてる。なので効率的に試行錯誤する能力、つまり学習能力と時間が最も大事だと思うわけです(少なくとも管理人は)。正解がないからとりあえずやるしかない。失敗も許容するしかない(むしろ積極的に失敗するべき)。ただ失敗しただけでは時間が無駄になる。だから少ない時間で最大の成果を上げられるよう、同じ失敗は繰り返しちゃいけない。失敗から何かを学んで次に生かさなければいけない。今やってることの延長ではダメなのです。新しいことをやって失敗しなければダメなのです。そしてそのための時間を捻り出さなければダメなのです。何が何でも。だってそうしないと死んじゃいますから(少なくとも管理人は)。

管理人が株式投資やブログやってるのもそういう理由からです。収入源がたった1つなんて怖いじゃないですか。だって会社が存続するどころかエンジニア続けられるかどうかすらわかんないんですから。うまくいく自信?あるわけないでしょそんなもん。でももうやるしかないんですよ(少なくとも・・以下略)

上記は管理人の信念です。確信です。思いこみです。ダメ人間やって3浪,1.5留したから就職先なんてなくて派遣の立場で安い賃金でこき使われてやっと正社員になっても3次受けで下流工程の作業ばかりで嫌気がさして一生懸命勉強して資格とって転職しようとしたらリーマンショックで内定取り消され(あげく彼女の振られ)生意気な性格から社内で冷や飯食ってようやく今の会社に拾ってもらって給料は上がって親会社大企業だこれで定年まで安定、結婚万歳だと思って10年近く勤めたら結局安定なんて幻想で外の世界出るしか生き残る道ねえなと思い至った経験からの信念なのです(そんな信念間違ってる?うるせえ外野黙れ)。

 

①変化を求めて思考錯誤する
②失敗から学習して次に生かす
③新しいことをするための時間を確保する
④実行部隊である人材に投資する
⑤①~④の土台となる健康を守る

 

これは管理人の絶対的価値観です。絶対です。譲れません。これを破ることはあり得ない。だって破ったらその先がない。つまり死んじゃいますから(少なく・・しつこいなあ)

が、自社とF社の価値観は上記と真っ向から対立。だって「顧客に寄り添う」のが会社の絶対的価値観ですから。健康を害されようが無駄なことに時間を費そうが変化のないやり方を続けようが全ては顧客の仰せのままに。全ては顧客次第(まったく頭がイカれてるとしか思えない。両者ともに)。今までの記事で「顧客に寄り添う」絶対的価値観から会社がどういう態度をとるかは散々書いてきました。なので今更改めて書くまでもないでしょう。ただ1つだけ。退職直前、管理人は他社同僚にこんな質問をしました。

ヘル:○○くん、1つ挙げるとしたらうちの会社って何がダメだと思う?

○○くんは、はぁ~と軽くため息をついてこう返事をします。

 

学習しませんよね。ほんとに・・・

 

思わず笑っちゃいましたよ。なんでって管理人と全く同じこと考えてたもんで。

学習能力(と時間)こそ大事だと思っているのに会社はまさにその能力が欠けていると他社同僚にも思われていたわけです。同じような失敗繰り返してるわけですよ。何年も何年も(そしてたいてい○○君のような担当がその後始末をすることになる)

ある船のお話。船長の無茶な命令で安全域を超えるスピードを出したエンジンは故障。不眠不休でエンジンを直した機関士は船長にもうこんな無茶は止めてくれと強くお願いします。が、船長はまた無茶な命令を出してエンジンは故障。機関士は不眠不休でまた直す。船長はまた命令だすでしょうね。なんでって?自分で直しませんから。自分の失敗を他人の時間と労力使って尻ぬぐいさせてるわけですから本人は痛くも痒くもありません。船長はいつ学習すると思います?管理人は機関士がいなくなって船が動かなくってからだと思いますねぇ。そんなどうしようもない馬鹿いるわけない?本当にそう思います?

優秀な人は1回のミスで修正しちゃいます。普通の人は2回やれば学習します。出来の悪いやつでも3回やれば気づくでしょう。馬鹿でも4回やればまだ救いはあるかもしれません。が5回やるはやつはどうなんでしょうね?管理人はこの1年、F社と自社上司に100回以上言ってきましたよ。設計なくてどうやって作るんですか?って(いやあ船じゃなくて良かった良かった)。

 

 

エンジニアとして生きるかサラリーマンとして生きるか

管理人はエンジニアって仕事が嫌いじゃありません。時給1200円交通費なしの派遣時代、2000円の時給に目が眩んで飛び込んだ世界ではあるけれどけっこう性に合ってるのかなあと (まあ他に出来ることがもないですし) 。F下請期の2月、構築作業を協力会社2名と一緒にやっていた時のこと。機能検証で苦戦してました。スケジュールは迫ってる、遅れれば他チームの作業が止まる、でも原因が分からない。設定は間違ってないハズ、なのになぜ?何日もかかってようやく原因が分かった時はものすごーくほっとしたものです(一応リーダーなもんで。小心な管理人は周りからの仕事できねえなコイツ的な視線に耐える胃袋を持ち合わせていません)。問題対処が終わって3人での帰り道。テクテク。

 

ヘル:大変だったけど・・まあアレはあれで楽しかったな。
K君:実は僕もそう思ってたんですよ。意外と楽しいなって。
ヘル太:マジ?

 

これは予想外の発言。他社2名はネットワーク作業は初めてだったから楽しいなんて思ってないだろうなと。嬉しくなった管理人はもう一人、今年1年目のフレッシュマン、M君にも訊ねます。

 

ヘル:M君はどうよ。楽しかった?
M君:・・・ええ、まあ。

 

うーむ、残念ながらコイツは楽しくはなかったようです。是非ネットワーク友の会会員にしてやろうと企んでいたのですが・・・(しょうがない、ここはK君だけで手を打とう)。

やっぱり現場作業は楽しいのです。自分の考えるきれいな設計して作って失敗して考えてまた作って・・・。程度の差はあれエンジニアならみんなそう考えませんかね?それでお客さんに喜んでもらえてオゼゼがもらえるなら悪くない仕事だって思うわけですよ。

残念ながら今の環境にいたらそれができないことが分かっちゃいました。エンジニアやれないんですよ (サラリーマンならやれますけど)。エンジニアは常に学習しつづけないとダメです。だって新しい技術がどんどん出てきて世の中すごいスピードで変化してるんですから。それには手を動かして作って失敗してまたを動かしてを繰り返さないとダメじゃないかと思うんです。だってエンジニアなんですから。自分でサーバ組んでなんぼ、自分でコード書いてなんぼ、お客さんのやりたいを自分の手を動かして実現してみせてなんぼじゃないですかね。パワポ?そんなもの作りたいやつが勝手に作れよ。パワポ1枚書くヒマあったらコード1行書いたほうがよっぽど自分と利用者のため。そう強く思います(パワポなんてどこぞの顧客情報部が書けばいいのです。だってお好きでしょう?)。

 

長々と書いてしまいましたが SIer体験記はこれで終わりにしようと思います(まだまだ書き足りないこと沢山ですがとりとめなくなってしまいそうなので・・・)

体験記の最初の記事でこう書きました。

他の人には同じような目に遭って欲しくないのです。がんばって歯を食いしばってお客さんのために仲間のために仕事すればするほど自分が不幸になる、そんな理不尽な仕組みは絶対に間違ってます。繰り返しますが、他の人、特に20代,30代の若い人には管理人と同じような目に遭って欲しくないのです。だって、若い時の貴重な時間にあんなことに費やすなんて超無駄。自分の寿命削って仕事してるんです。どうせならもっと人が喜ぶことや家族のために使いませんか?

 

管理人はエンジニアでありつづけたいので会社員辞めてフリーランスになる道を選びました。エンジニアやれるなら別にフリーランスだろうが会社員だろうがどっちだっていいんですよ(正社員が安定してるだなんてもう思いませんしね)。エンジニアでいつづけさせてくれる会社があればまた会社員に戻ってもいいかなとも思います(まあ雇ってくれるかどうか分かりませんが)。

皆さんはどうでしょう?別に会社を辞めるべきとかそんなことを言うつもりはありません。SIer での話もあくまで管理人にとっての事実です。別の観点から見れば別の事実もあるでしょう。

が、自分の意志でしっかり “選択” だけはして欲しいと思うのです。今の選択に後悔はないけれど、あの時こうすれば良かったなと思うことはあるわけですよ。もっと早くやっとけば、とか、もっと早く知ってればなあ、とかね。

この記事を読んでくれている方が今の自身の境遇をどう思いどうしようとしているか分かりません。が、この先、皆さんの選択に管理人の体験が少しでも役立つことを願ってこの記事を終えます。駄文にも関わらずお付き合いありがとうございました。

皆さんの選択に幸あれ~( *˙ω˙*)و グッ!

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