退職・転職

ゼネラリストかスペシャリストか

こんにちは。ヘル太朗です。

 

リンダ・グラットンさんの「WORK SHIFT」を読みました。

 

2025年の働き方の未来予想のシナリオが描かれててそれに備えましょうねという内容。

出版が7年前(2012年)と鮮度は落ちてますが2019年の現時点で読んでみて

 

けっこう当たってること多いなー
( ̄-  ̄ ) 

 

っていう感想を持ちました。

管理人は昨年の春から今年の春までの一年間、いわゆる大企業と呼ばれる大手SIerで働き、そこで価値観のズレというか「なんかもうこの人達と会話が通じないな」と感じて10年勤めた会社を辞めてフリーランスに転身。

その1年間、相当にきつい目に遭ったけど人生の転換となるような経験を積めたことは無駄じゃなかったと思っています(二度とゴメンですが)。

その経験の思い返しながら読んで「ああ、これは当たってたなあ」と感じた出来事がいくつかあります。

その中の一つをご紹介。

 

ゼネラリストではなくスペシャリストが求められる

近未来で必要とされるのはゼネラリストではなくスペシャリトとあります。

未来の仕事の世界で成功できるかどうかを左右する要因の1つは、その時代に価値を生み出せる知的資本を築けるかどうかだ。とりわけ、広く浅い知識や技能を蓄えるゼネラリストを脱却し、専門技能の連続的習得者への抜本的な<シフト>を遂げる必要がある。多くの分野について少しずつ知っているのではなく、いくつかの分野について深い知識と高い能力を蓄えなくてはならないのだ。

引用元:「WORK SHIFT」第8章 第一のシフト ゼネラリストから連続スペシャリトへ

 

これに当てはまったのが当時の顧客担当。

 

ITの専門的な知識と経験がなさすぎました。

 

クラウドシステムというものを全く理解しておらずめちゃくちゃな要求を乱発。

当時、管理人は顧客と意味ある会話をすることは不可能と判断して逃げ出しました。前職の同僚に聞いたところ、出来上がったシステムはほとんど使い物にならないひどい出来だそうです(まあ分かってましたが)。
管理人がどれだけ酷い目に遭ったか興味がある方はコチラの記事をどうぞ。
SIer 体験記その5:二度と関わりたくない(前編)
SIer 体験記その6:二度と関わりたくない(後編)

 

多大な時間と労力と金をつぎ込んだあげく出来上がったのがポンコツクラウドだったわけで、はっきり言ってプロジェクトとして失敗(少なくとも管理人はそう思ってます)。

で、本読んで思いあたったのがゼネラリストを養成しようとする顧客の人事制度

担当者をローテーションさせるんですよ。2~3年で。

今のシステムはかなり複雑。管理人のような専門のエンジニアですらクラウドの一部分(ネットワーク部とか)を担当するのがやっと(管理人の技術うんぬんはまあ触れないでおいてください)。

専門外の人間がたった2~3年で使い物になるわけがない(しかも書類作成とか調整とかITリテラシー上がらない仕事ばっかりやらされる)。

当時の顧客担当はクラウド以外のことはよくご存じだったかもしれません。

が、利用者にとって価値ある機能を提供するシステムを作るというあの場では全く役に立たないどころか現場を混乱させてメーカー作業を遅らせた分むしろ損害を与えたっていうのが正直な感想。

 

当時を振り返って今思うことは、

仮に自分が雇う側だったらそういう人間はいらないなあ。

ってことです。

 

人事とか経理とか営業とかどれだけ深い知識があっても”それだけ”ならいらない。

そういう深い知識があってそれをシステムにこう落とし込んで欲しいんだよね、って会話できるなら喜んでお仕事させてもらいたいんですが(人事+IT、経理+IT とか)

 

1つの分野でぶっとんだスペシャリストになるか

複数の分野で深い知識と経験持つスペシャリストになるか

 

管理人のような野良エンジニアが生き残ってくにはどっちかしかないかな~なんて漠然と考えてましたが、本読んで「ああ、やっぱりとね」と。

 

ただ、上記のことが全く正しい、これしか生き残ってく道はないなんてことはなくて。

これは管理人の勝手な判断なので他の人は別の戦略で生き残っていくんでしょう。

 

人よって評価は様々だし全面的にこの本が正しいなんて主張するつもりはないですが、管理人は一読の価値ありと思って記事に書いてます(たいしたことないと感じたらゴメンなさい)。

まず読んでみて、その上で本の内容をどう判断して自分の行動にどう取り込むのか考えてはいかがでしょうか?

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です