退職の記録

【退職日記6】退職編~面接バトルロイヤル(前編)

こんにちは。通勤サラリーマンを横目にコーヒーが美味しいヘル太郎です。

 

前回記事の続きです。フリーランスとして初めて企業さんと面接したときのお話。転職活動で何回かしたことはありますがフリーのエンジニアとしての面談、いわゆる”売り込み” は初めてです。案件は新興の証券会社さんの社内ネットワーク、セキュリティ整備のお仕事です。今回は登場人物が多いので下記のように表記します。

◆登場人物
ヘル:管理人。仕事が欲しい40代
営3:ヘル太郎の担当営業。今回は3次受け。
営2:2次受けの営業。志村けん似。
営1:1次受けの営業。若マッチョ。
田中:ライバルその1。くたびれた50代。
若造:ライバルその2。血気盛んな20代。
役員:発注元のシステム担当役員さん。

 

15分前に待ち合わせ場所に到着。すでに営業さんが待ってました。

ヘル:おざまーす( ̄▽ ̄)
営3:おはようございます。早いですね。
ヘル:ええ、まあ(初回から遅刻なんてできないしね!)
営3:事前にお話ししたとおり今回の案件でうちは3次受けになっています。〇〇社の営業さん(営2)に引き継ぎますのでがんばってください。
ヘル:らじゃー( ̄- ̄)ゞ

 

ITの世界ではよくあることですが元受け(1次受け)、2次受け、3次受けと商流が深くなっていく構造でいわゆるIT土木なんて言われる所以です。ほんとは3次受け案件なんて受けたくない(中間搾取が多くなる)けど初回から贅沢は言ってらんない。あれこれ案件選びに時間をかけるよりまずはやってみようと応募した次第です。ちなみに担当の営業さんもできれば直受けでやりたい、でも駒(人)が足りない、だからヘル太郎さんなるべくうちで長期間働いてくれませんか、マージンもなるべくがんばりますと言ってくれてます。そうですね、なるべくお力になれればと思います~なんて言いつつ頭の中では「それはオゼゼ次第だよね」と返答。

 

営2:おはようございます。
営3:おはようございます。
ヘル:おざまーす( ̄▽ ̄)

 

ほどなく2次受けの営業さん登場。簡単に自己紹介して移動開始。ここで営3と一旦お別れ。

 

営2:今回が初めてのフリー案件ということで?
ヘル:そうなんでしゅ。正社員でひどい目に遇いましてね( ̄3 ̄)?

 

なんて世間話をしながら移動。待ち合わせ場所に到着するとすでに1次受けの営業さんが待ってました。

 

営1:おはようございます。
営2:おはようございます。
ヘル:おざまーす( ̄▽ ̄)

 

見るからにまだ20代。そしてスーツがパツンパツン。若けえな&筋肉すげえなコイツと思っていたら、なにやら50代くらいのおっさんと40代くらいのおばちゃんもいる。コイツラナニモノ(?_?)

 

営1:じゃあ行きましょうか
おば:それじゃよろしくお願いします。

 

おばちゃんと別れて営1、おっさんと一緒に近くのドトールに入店。このおっさん、どうやら私と同じ立場=競争相手 のようです。適当な席に座ると営1が飲み物を注文しに行きました。残される私とおっさん。き、きまずい( ̄ー ̄;

が、これからはフリーランスとして色んな職場で初対面の方と仕事をしていく機会が多くなります。今ままでのようにたいてい見知った相手と仕事、なんてことにはなりません。ここは自分から笑顔で挨拶しませう(・ε・)ノ

 

ヘル:初めまして。ヘルって言います( ̄▽ ̄)
田中:どうも。田中です。

 

軽く自己紹介して雑談。やはり田中さんも面接を受けるようです。それにしても二人で面接なんて聞いてないぞ営業め~( ̄皿 ̄メ)。

 

僕はフリーとして初めて面接受けます~、田中さんは?なんて会話を少々。どうやら田中さんはけっこうなベテランさんらしくフリー歴は15年以上。
こ、れは手ごわそうな相手だぜ( ̄ー ̄;

そんな話をしてるうちに営1が飲み物もって帰ってきました。ここで今回の案件の内容を再度確認。

 

営1:今回はセキュリティメインの案件で・・お二人のご経験は?

 

初回の山場が来ました。この案件を受けるかどうかを決める上で重要なポイントです。商流が3次であっても上流(1次、2次)が ”ちゃんと” 仕事をしてくれるならまあいいです。ここでのちゃんとは コイツが管理人の経歴を頭に入れたうえでこの場に臨んでいるかどうかですが・・・・

 

営1:えーと、ヘル太郎さんはファイアーウォール製品の構築経験が少しと・・。あまりご経験はないということですか?

 

管理人の職務経歴書を見ながら ”いかにも今初めて見ましたよ” という感じで確認。この時点で 案件を受ける気50%減。自分たちはいわば ”商品” 、これから客に商品を売ろうというのに自分の売り物の中身をよく調べない営業なんぞ信用できん。さっきも飲み物なんぞ取りに行く前に初対面のSE同士を自己紹介をさせろ、その筋肉を少しは脳に回せと (心の中で) と呟きます。

 

ヘル:そうですね。これから現場で知見を増やしていきたいです。

 

ここは正直にいいます。管理人はセキュリティ関連の経験・知識がほぼゼロ。これは自身の弱点だと思っておりこの分野を伸ばしていきたいと経歴書にも記載して担当営業にも伝えています(今回案件の応募理由の一つ)。一方の田中さん。ISMSのドキュメント整備や運用体制作りの経験があるとのこと。エンジニアっぽくはないけどなかなか出来る人はいなさそう。うーん、やはり手ごわい相手か ( ̄_ ̄;

 

営1:もう一人いらっしゃるハズなんですが・・・。ちょっと電話してきますね。

 

んん?もう一人?3人目がいるんかい!

 

ヘル:3人同時面接って?よくあるんですか?
田中:まあけっこうありますよ。面談3回やるより1回で済ませたほうが話が早いですし。

 

なるほど。リンゴだって3つ同時に並べて見た目が良さそうなものを選ぶしね。そうなるとライバルが二人か。んー、勝てるか不安になってきたぞ (。´・д・)

 

営1:じゃあそろそろ行きましょうか。

 

おいおい3人目はどうした?と思いつつ顧客先まで移動。そしたらビルの入り口で待ってましたよ3人目が。

 

若造:おはようございまーす!

 

見るから若い、着てる服も若い、背負ってるリュックが今時だ。「こいつが3人目か。若いなー、まだ20代前半か? 時間ギリギリに来るあたりこいつはたいしたことはなそうだな。うっしっし( ̄∀ ̄牛) 」なんて見くびってたんですが・・・後にとんでもない思い違いだと知ることになります。

 

営1:では面接に臨みましょう。皆さん、しっかりと自信の強みをアピールしてきてください!できないことや経験がないことも前向きな回答でお願いしますね!

 

何言ってだコイツ、その強みを事前に確認しなかっただろーがお前は。だいたい、出来ない・やったことがないものはしっかりと伝えておかないと現場でスキルミスマッチが起きるだろーが。間に2社もかましてたらなおさら面倒なことになるじゃねーか、アホかこいつは( ̄皿 ̄)凸!と心の中で吐き捨てます(やる気75%まで低下)。

 

そのまま顧客先のオフィスに入っていきます。今回のお客様は比較的新し証券系の会社さん。エントランスが今時の企業っぽい作りになってて管理人がいままで勤めていたオフィスとは別世界のようでちょっと気圧されます。入口で待つこと2~3分。今回の面接相手、システム担当の役員さんが来ました。見た目は管理人同い年かそれ以下か?新興企業さんだから若いなー。

役員:お待たせしました。どうぞこちらへ。

 

後編に続く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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